大家とツトメ人

サラリーマンをしながら大家業にはげむ日々のブログです。保有戸数も借り入れもタップリあります。生涯困らないポートフォリオを構築しながら、おしゃれライフスタイルを送りたいそんな40代の日々です。 

千本釈迦堂 大報恩寺ニテ

こんにちはケルン(十四代目)です。

 

イケてる50’Sになりたいツトメ人&不動産経営8年目。

関東・北海道・京都で約100室を運営中。 今年の目標は売上7000万円。

不動産のベネフィットを使って自分らしいオシャレライフを心掛けながら、 まだ見ぬ世界へ向かって毎日を生きています。

 

 

 

 

 

 

今日のブログは少しスピリチュアルな紀行文です。

 

今回エリアリサーチに一緒に行った妻の要望が、一か所は仏像を見たいというものでした。京都市には国宝や重要文化財の仏像が色々とありますが、ここ数年で結構な場所には行っています。

東寺や三十三間堂はもちろん、広隆寺永観堂などなど。。

そこで今回は上七軒千本釈迦堂こと大報恩寺に行ってみました。

 

京都市内の移動はなんだかんだ言ってバスが一番便利です。

グーグルマップを使いながらバスに乗れば大抵の場所の近くへ行けます。

また、四条や京都駅といった要所には大抵のルートから行けますので、京都最終日は荷物を駅に置いて身軽に行動するのがおススメです。

ワタシは今回は、少し違った手を使って荷物を預けましたが、その話はまた後で。

 

という事で、蹴上のホテルを出て、神宮道(平安神宮知恩院の中間あたり)からバスにて西陣方面へと向かいます。

この時期、バスは座れないというニュースが増えてきていますが、神宮道辺りからでしたらゆったりとした移動が可能です。

 

千本今出川で降りて徒歩数分で目的の大報恩寺に着きました。

大報恩寺は通称千本釈迦堂と言いまして、千本通という南北に通る通りの西側にあります。北野天満宮の東隣です。

 

 

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本堂には呼称の通り釈迦如来を御本尊としていて、その本尊は国宝に指定されています。

案内文の受け売りですが、京都市内最古の現存するお堂だという事で、鎌倉時代に建てられていますので約800年前の建物だという事です。

一週間前でしたらおかめ桜という枝垂桜が見事だったんでしょうが、当然すでにちっておりました。これが功を奏すとは。。。

 

拝観料は600円。

本堂とともに、仏像を展示してある霊宝殿を拝観することが出来ます。

本堂は応仁の乱で西軍が本陣を置いた場所と言われ、本堂の柱には刀傷が今に残ります。

残念なことに御本尊が見れるわけでもなく、鎌倉建築は平安のそれと違い絢爛雅でもないのでフーンと見るだけで、それだけでは何の見どころもありません。

霊宝殿には6体の観音像(六道信仰)と10体の十大弟子立像(お釈迦様の弟子)が有ります。それと共に本堂の模型が納められていて、これが私には興味深い物でした。

昭和の大修復で修復元を記録するために作られたものだという事です。

 

 

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そんなこんなで、ふーんと見学をして、境内に残った桜と写真を撮ったりして北野天満宮平行かなと思っていると、

「そっちのガラスの奥を見た方が良い」と、見るからにっ京都の親父さんという感じの境内の掃除をしていたオジサンが話しかけてきました。

京都の親父さんというのは、表情がやや無表情で気難しそうで、とっつきにくそうなという勝手なイメージです。

とにかく、ニコリともせず我々を境内にあるお堂に来るようにまくし立て、このお堂はお不動さんを祀った不動明王堂だったのですが、しまっている硝子戸の前に立つようにと指示をしてきます。

 

 

「このガラスの奥を見てみなさい。  ちがう、もっと左から。

 奥に赤い像が見えるでしょう。あれはお不動さんなんだけど、あれも室町の作らしいから500年位は経っているのに、色鮮やかでしょう。霊宝殿の木造にはもう色が無いけど、この不動明王はキレイなままなのは、ずっと中に安置されていたかららしいんだけど、絵具には漆などを混ぜるからキレイな色のままなんだろうね。

それからその隣には見ざる聞かざる言わざるとそれから○○(忘れた)が見えるでしょう。。」こんな感じで聞いてもいないんですが、ガイドをしてくれ始めました。

 

 

このお堂の隣にあった新しい石碑の説明もしてくれたり、なんでも勝手に理容協会が石碑を寄贈したいと言ってきたようだとか。

まあ詳しいお話を聞けて良かったなあと思っていると、さらにこっちに来なさいと。。

正直面倒だなあとは思ったのですが、人の話をよく聞いてしまう癖が有るので、招かれる方向へ行くと、

立ち入り禁止と書かれている扉を開けて、奥へと呼ばれます。。

 

「こっちに来なさい」と厳しい京都の親父サン風表情で言うので、顔圧に負けて従います。

 

 

そこには(外らも見えていましたが)、珍しい3本の黄桜が有り、ソメイヨシノとは違った美しい花を見ることが出来ました。

花のお話を色々と聞かせて頂いて、ああよかったと思って帰るタイミングをうかがっていると、

 

「こっちに来てみなさい」と更に奥へと無表情に京都の親父サン風に呼ばれます。

やはり立ち入り禁止と書かれた鉄扉の奥へ行くと、そこには石仏をピラミッド状に積上げた大きな塚が有りました。やはり室町時代から積まれているという事で、古い物は仏の顔なのか、石の凸凹なのか分からなくなっています。

この由縁も教えてくれて、さらに、木の説明へ。

 

 

「この木は菩提樹というんだけど、(菩提樹かあ)、この葉は実をつけてヘリコプターみたいにクルクルと落ちる葉と、スペードみたいな形の葉と2つあるんですよ。

実は数珠になったりするんだけどな。ほら、こんなんなんやけど。

スペードの方はインドに行きますと、下敷きみたいなので挟んで、土産モンで売ってるらしいですわ。」と教えてくれてました。

 

 

「そういやあ、おもろい話があってな。あっちでチケット売って座ってる人がな、この前、カラスに犬が追いかけられてたとこを見たらしいんだけど、よう思い出したら、イヌにしては尻尾が大きいなって。もしかしたらキツネかもしれへんかったかなぁって言ってはったわ。

京都は周りが山で、都会やけども自然も近いからな、私んとこは御所の近くに住んどるんだけども、朝早くにイタチが3匹かけっこうしてましたわ。

この寺も、昭和の大改修の時に調査したら、床下からキツネの穴が3つ出てきたらしく、わたしらが言うと怒られるけど、住職が、この寺が焼けんと残ってるのはお稲荷さんのお陰かもしれへんと言ってはったわ。」

 

 

菩提樹からスピリチュアル。

親父さんの顔もキツネに見えてくる。。

 

 

 

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この辺りから本題へw。

 

大報恩寺の本堂東側に弓道場がありまして、親父さんがそちらも案内してくれました。

 

アーチェリーと弓道の違いも詳しく、、。

 

ワタシが、  ここは誰が使うんですか?   と聞くと、

 

 

「この下にはな、防火水槽が埋まっとって、火事からお寺を護んためのものやんなけど、あんな石とかを置いておくくらいにしかつかわんかったのを、大工さんらが弓道場にしたんやって。

京都の人やったら予約したら使えるんやけど、アンタら京都ちゃうわな。。最近は外人が上手につこうてて、道具は全部借りてな、日本語も分からんと1時間体験で楽しんではりますわ。

楽しむんは、外人さんの方が上手やなあ。」

 

 

ん?大工??まあ、直したりするからかな。

 

 

そんなことで、たっぷり案内してもらって、お礼を申し上げて親父さんと別れました。

 

 

 

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境内で八重桜などを写真に撮ったりして、

いると別れたはずの親父さんが、

「こっちも見たら、奥におかめのなんやら大きい札みたいなの見えるやろ」ともう一つのお堂に連れていかれて、、、

あれは御幣と言うんやけど、建もん建てる時に大工さんが上棟で屋根の中に打ち付けるんやけど、ここいら関西ではやるんやって」

 

東京でもやりますよと言うと長くなるから我慢。。

 

 

「和歌山とか遠くからだと電話がかこうてきて、一つ5500円もするんやけど、送ったりもしてますわ。」

 

「アレは、おかめさんと言うて、鎌倉自宅にこの寺を建てる棟梁の奥さんやけど、中で縁起は見たかな?

お堂の中の柱を間違えて切ってしまって困ってたときに、おかめさんの発案で難を乗り越えたんやけど、今と違って、奥さんが、主人の功績を奪うわけにいかんから、いまだと主人のケツたたいて出るモンもおるけどな、鎌倉時代は主人を立てんととんでもない奥さんてなるし、主人に恥をかかすわけいかんから、おかめさんはやから自害するんやけどな、ほんでここはそんなんで関西の大工さんの会合を毎月やってるんですわ。」

 

 

そうか、だから大工さんが弓道場をという訳なんだ。

 

このお寺、建築に由来があるお寺だったんだな!と長らく住宅建築に従事してきて、この節目に大報恩寺を訪ねた不思議を感じました。

 

 

親父さんに合わなかったら、そんなことは全く分からず、ただの中途半端な境内(失礼ながら、京都では大きくない)だと思っただけでした。

 

これから京都で建築絡みの新規事業をやるつもりなので、ご利益を得られるよう、改めてお詣りをしました。

 

 

この巡り合わせも、おそらく超絶美人妻女神(Bさん命名)のおかげでしょう。

ワタシ一人なら親父さんも話しかけてこなかったはず。やはり女神か。。。

 

 

 

長くなりました。

もう一つスピリチュアルな思いをしましたが、それはまた次回。

 

 

 

 

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本日も明るくイキマス!

 

 


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